2000年代以降の冬季大会のフィギュアスケートで、特に活躍が目立ったのは、荒川静香さん、浅田真央さんではないでしょうか?

荒川さんは2006年トリノ大会で金メダルを獲得し、日本人女子初の金メダリストとしてその名を挙げました。

一方の浅田さんは2010年バンクーバー大会で銀メダル、2014年ソチ大会で6位入賞を果たすといった活躍ぶりでした。

2人ともすでに引退はしてしまいましたが、過去の演技や栄冠はとても素晴らしいものを残してくれました。

荒川さんが2006年トリノ大会に参加した当時、日本人選手の調子がいまいちで、なかなかメダル獲得者が出ませんでした。「このまま日本人1人もメダル出ないまま、オリンピックが終わってしまうのか?」と落胆の声があがるなか、荒川静香さんのフィギュアスケートに大変期待がかかっていました。

荒川さんの演技の最大の特徴は「イナバウアー」です。でも「イナバウアー」は得点の中には入らず、評価の対象外でした。でもこの後ろに反り繰り返ることって素人では出来ません。荒川さん自身の演技のうりとしていたのでしょう。

でも彼女は本番でも、完璧な演技を見せてくれました。テレビを見ている方も、荒川さんの演技にうっとりしたくらいです。得意とするジャンプもノーミスで、本当に彼女は世界の晴れ舞台のオリンピックで、プレッシャーに負けることなく素晴らしかったです。

やはり「イナバウアー」が出来るのは彼女だけです。体が軟らかいからこそ、あんなに美しく演技出来るのです。そして金メダルが決まった瞬間は、日本全体が喜びに溢れました。

たった1人でも金メダルが出たのです。しかもフィギュアスケートで、日本人女子初の金メダリストの誕生でした。あの時の荒川さん、本当によくやってくれました!

そしてもう1人の活躍した浅田真央さん。実は彼女はあの伊藤みどりさんと同じ愛知県の出身で、伊藤さんと同じ山田コーチにスケートを教わっています。

ですから浅田さんの目標としている人は伊藤みどりさんなのです。5歳の頃からスケートを始め、かつて伊藤さんが着ていたコスチュームを着て、試合に参加したこともあります。

浅田さんに取って、伊藤さんは偉大なる先輩なのです。ですからいい励みになってたのです。

競技では3回転アクセルを得意としている浅田さんです。2010年バンクーバー大会に出場した浅田さんは、銀メダルを取ったにも関わらず、自分の中では納得がいかないと金を取れなかった悔しさをにじませていました。

やはり彼女の中に演技は完ぺきではないといけない!のプライドがあったのかもしれません。そして4年後の2014年ソチ大会で、金を目指す浅田さんです。

ですがソチ大会では金の期待があったにも関わらず、シングルのショートプログラムではミスが続いて16位と不調でした。何とかフリーで巻き返しを!と頑張る浅田さん。

ショートが16位が響いたせいで、メダルは取れませんでしたが、フリーでは彼女らしい完璧な演技でした。その演技を終えた時の浅田さんの表情は、メダル獲得以上の感激ぶりが伝わってきました。

それぞれ素晴らしい活躍を見せてくれた荒川さんと浅田さん。現在の2人はどうしているのでしょうか?

荒川さんは結婚して、女の子を設けても解説者として活躍中ですし、浅田さんはたまにCM出演するなど、タレントに近い活動をされています。

まさしく2人ともフィギュアスケートのプリンセス、あるいはクイーンと言ってもいいのではないでしょうか?